Excelを毎日使っているけれど、「この操作で合っているのかな」「もっと早いやり方がある気がする」と感じることはありませんか。自己流で覚えたExcelは、ある程度までは使えても、ふとした場面で伸び悩みを感じやすいものです。
私は経理の仕事を17年続けています。結論から書くと、私自身がやったのは「基礎はパソコン教室、応用と資格は独学」という順番でした。20代のころにパソコン教室に通って基礎を身につけ、そのあと独学でMOS(Excel・一般)を取得しています。取ったのは、経理として転職する前です。
この記事では、独学とパソコン教室のどちらが向いているかを、費用の数字と経理の現場で見てきたことをもとに、正直に比較します。

「どっちか一方を選ぶ」と考えなくて大丈夫。順番を決めるだけで、迷いはなくなりますよ。
まず結論|独学が向く人・教室が向く人
どちらが正解ということはなく、「今どの段階にいるか」で近道が変わります。
| 独学が向く人 | 教室が向く人 |
|---|---|
| 基本操作はひと通りできる | 何が分からないのかも、うまく言えない |
| 調べながら進めるのが苦にならない | 調べても、どれが正解か判断できない |
| 費用を抑えたい | 短期間で形にしたい |
| 自分で続けられる | 一人だと続かない |
私の場合は、20代のころ完全に右側でした。だから教室に通いました。基礎が入ったあとは左側に変わったので、MOSは独学で取りました。同じ人でも、段階によって向き不向きは変わります。
経理17年で見てきた「Excelができない人」の共通点
「仕事で使えるレベル」と言われても、ぼんやりしていますよね。経理の現場で「この人、Excelを習ったことがないな」と分かるのは、だいたい次の場面です。
| よく見る場面 | 何が起きているか |
|---|---|
| 関数を使わず、目で見て照合している | 時間がかかるうえ、見落としが出る |
| 合計を関数で出していないので、数字が合っていない | 行を足したときに集計範囲がずれ、気づけない |
| その状態のまま、上司に提出している | 間違いに気づけないので、直しようがない |
| 印刷の範囲設定ができない | 何枚も刷り直す。紙もインクも時間も減る |
共通しているのは、「もっと速くて正確な方法があることを知らない」という点です。本人はまじめに、一生懸命やっています。だからこそ、間違いに気づけません。
逆に言えば、仕事で使えるレベルとは「関数で集計して、自分で検算できて、そのまま人に見せられる状態にできること」です。派手な機能は要りません。

「自分で検算できる」が分かれ目です。合計が合っているか確かめられる人は、もう仕事で使えるレベルですよ。
学び方は3つ|費用を並べて比べる
「独学か教室か」の2択ではなく、実際には次の3つがあります。費用を並べると選びやすくなります。
| 方法 | 費用の目安 | 向いている段階 |
|---|---|---|
| ① 本で独学 | 1冊1,500〜3,000円ほど | 基本操作はできる。足りない部分を埋めたい |
| ② オンライン講座 | 月1,000〜2,000円ほど | 動画で順番に学びたい。自分のペースで進めたい |
| ③ パソコン教室 | 月謝制が多い。教室により差が大きい | 何が分からないかも曖昧。質問できる相手がほしい |
| + MOS受験料 | 12,980円(学割9,680円) | 資格として形に残したいとき |
※MOSの受験料は、科目・バージョンを問わず共通です(2026年9月時点・MOS公式サイトより)。最新の金額は公式サイトでご確認ください。
① 本で独学
いちばん安く始められます。私もMOSは市販のテキストと模擬問題で取りました。向いているのは、基本操作ができる人です。逆に、何が分からないかが曖昧なまま本を買うと、途中で止まりやすいです。
② オンライン講座
動画で順番に学べるので、本より挫折しにくい方法です。月額のサービスなら、合わないと思えばすぐやめられます。たとえばオンスク.JP
は月1,628円で、Excelのほか簿記やFPなどの講座も見られます。経理の勉強とまとめて進めたい人には向いています。
③ パソコン教室
いちばん費用はかかりますが、「何が分からないかが分からない」状態を抜けるには、これが一番早いです。私が20代で通ったのもこの形でした。その場で質問でき、順番に教えてもらえるので、基礎の抜けがなくなります。
費用は教室によって差が大きいので、資料請求や無料の説明会で確認するのが確実です。多くの教室は、見学や説明だけでもお金はかかりません。
私の順番|基礎は教室、資格は独学
私がたどった道は、こうでした。
- 20代:パソコン教室に通って基礎を固めた(何が分からないかも分からない状態だったため)
- そのあと:独学でMOS(Excel・一般)を取得(基礎があったので、テキストで進められた)
- その後、経理として転職
もし順番が逆だったら、たぶん挫折していました。基礎がない状態で資格の本を開いても、言葉の意味が分からず進めないからです。
お金をかけるなら、資格より先に基礎です。基礎が入れば、あとは独学でどこまでも進めます。
MOSは取る意味があるのか|正直なところ
| 効く場面 | あまり効かない場面 |
|---|---|
| 事務・経理の求人に応募するとき(書類で示せる) | 経験者の転職(実務の中身のほうが見られる) |
| ブランクがあって、今の力を証明したいとき | 社内での評価(資格より実際の仕事ぶり) |
| 勉強の目標がほしいとき(範囲が決まっている) | すでに実務で使いこなしている場合 |
私自身は、転職する前に取りました。ただ、面接で聞かれたのは資格そのものではなく、「どこまで自分で担当していたか」でした。資格は入口を広げるもので、決め手ではない、というのが実感です。
それでも、勉強の順番と範囲を決めてくれるという意味では、取る価値はあります。何から手をつければいいか分からない人には、いい目標になります。
今日からできること
お金をかける前に、まず自分がどの段階にいるかを確かめましょう。次の4つをやってみてください。
- 合計をSUM関数で出せるか(電卓で計算して手入力していないか)
- 2つの表の照合をVLOOKUPやXLOOKUPでできるか(目で見比べていないか)
- 印刷範囲を設定して、1枚に収められるか
- 作った表を、そのまま人に見せられる状態にできるか
1つでも「できない」があれば、基礎の抜けがあります。3つ以上なら、独学より教室のほうが早いと思います。

この4つは、どれも毎日の仕事で使うものばかり。できるようになるだけで、残業がぐっと減りますよ。
MOS対策をしたい人向け|ハロー!パソコン教室
資格まで取りたい、でも独学では続かない。そんな人向けに、MOS対策のコースがある教室もあります。オンラインで学べるところもあるので、近くに教室がなくても始められます。
費用やコースの中身は教室によって違うので、まずは無料の資料請求や説明で確認してから決めてください。申し込んだその場で契約する必要はありません。
東京・神奈川・愛知・滋賀・兵庫の人へ|商工会議所のパソコン教室
お住まいが東京・神奈川・愛知・滋賀・兵庫なら、商工会・商工会議所が運営するパソコン教室という選択肢もあります。教室で講師に教えてもらえるので、「何が分からないのかも曖昧」という人に向いています。
対象の教室は一部の地域にあります。お住まいの近くにあるかどうかは、無料説明会の案内ページで確認してください。説明会に申し込んだだけで契約になることはありません。
よくある質問
Q:Excelの独学に、どれくらい時間がかかりますか?
A:基本操作ができる人がMOS(一般)を目指すなら、1日30分〜1時間で1〜2か月が目安です。基礎から始める場合は、もっとかかります。
Q:パソコン教室は、何歳からでも通えますか?
A:通えます。私が通ったときも、年齢はさまざまでした。むしろ「今さら聞けない」と思っている人ほど、教えてもらう価値があります。
Q:MOSは一般と上級(エキスパート)、どちらを取るべき?
A:事務・経理の求人でアピールするなら、まずは一般で十分です。私も一般だけです。上級は、関数やピボットを日常的に使う仕事で、さらに示したい場合に考えれば大丈夫です。
Q:会社の研修でExcelを習えるなら、それで足りますか?
A:足りることもあります。ただ、研修は「その会社のやり方」に寄りがちです。基礎を体系的に学びたいなら、別で学ぶ価値があります。
まとめ|順番を決めれば迷わない
- 「独学か教室か」ではなく、どちらを先にやるかの問題
- 何が分からないかも曖昧なら教室が早い。基礎があるなら独学で十分
- 私は20代で教室 → 独学でMOS(Excel・一般)→ 経理として転職という順番だった
- 仕事で使えるレベルとは「関数で集計して、自分で検算できて、そのまま人に見せられる」こと
- お金をかける前に、まず資料請求や無料の説明で確かめる
自己流でもここまで来られたなら、それだけで十分立派です。あとは抜けている基礎を埋めるだけで、毎日の作業はぐっとラクになります。

一歩踏み出せば、毎日のExcelがもっとラクになりますよ。応援しています!



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