「なんだか最近パソコンが重い…」「クリックしても反応が遅い…」 そんなとき、いきなり買い替えを考える前に、まず試してほしい基本の対処があります。
この記事では、パソコン初心者さんでも自分でできる「軽くするためのチェック項目」を、順番にわかりやすく紹介します。 むずかしい専門用語はできるだけ使わず、画面操作の流れも一つずつ解説していきます。
※タスクマネージャーのくわしい使い方は、別記事「【Windows時短】PCが遅いときに試す!タスクマネージャーの基本操作」で解説しています。ここではまず “その前にやること” を中心にまとめています。
目次
1. いちばん最初にやることは「再起動」
意外と忘れがちですが、パソコンが重いときの一番の特効薬は「再起動」です。
長時間つけっぱなしにしていると、
- 使っていないアプリが裏で動き続ける
- 一時的なデータがたまる
- メモリ(作業スペース)がギュウギュウになる
といったことが起きて、動きがどんどん遅くなります。
【再起動のやり方】
- 画面左下のスタートボタン(Windowsマーク)をクリック
- 電源アイコンをクリック
- 「再起動」をクリック
まずはこれを試してみて、それでも重いときは次のステップへ進みましょう。
2. 空き容量をチェックする(Cドライブが赤くなっていない?)
パソコンのストレージ(Cドライブ)の空き容量が少ないと、動作が一気に重くなります。 目安として、空きが10%を切っていると危険ラインです。
【空き容量の確認方法】
- タスクバーのフォルダー(エクスプローラー)アイコンをクリック
- 左メニューから「PC」または「このPC」をクリック
- 「Windows (C:)」のバーが赤くなっていないか確認
もしバーが赤かったり、空き容量がほとんどない場合は、以下の対策を試します。
- 巨大な動画・画像・ダウンロードしたファイルを外付けHDDなどに移動
- もう使わないアプリをアンインストール
- 一時ファイルを削除(次の章で説明)
3. 一時ファイルを削除してスッキリさせる
Windowsは、作業の途中で「一時ファイル」というゴミのようなファイルをたくさん作ります。 これがたまりすぎると、ストレージを圧迫して動作が遅くなることも。
【一時ファイルの削除(Windows 10/11 共通の例)】
- スタートボタン → 設定(歯車マーク)をクリック
- 「システム」 → 「記憶域」(または「ストレージ」)を開く
- 「一時ファイル」をクリック
- 削除しても問題ない項目にチェックを入れ、「ファイルの削除」を実行
心配な場合は、「ごみ箱」や「一時ファイル」など、明らかに不要なものだけにチェックを入れると安心です。
4. 自動で起動しているアプリ(スタートアップ)を減らす
パソコンを起動するときに、勝手にたくさんのアプリが立ち上がる設定になっていると、起動も動作もモッサリします。 これを減らすだけで、かなり軽くなることがあります。
最近のWindowsでは、設定画面からスタートアップを見直すことができます。
【スタートアップの見直し方(例)】
- スタートボタン → 設定をクリック
- 「アプリ」 → 「スタートアップ」を開く
- 一覧から、「これは毎回起動しなくていいな」と思うアプリのスイッチをオフにする
よくわからないアプリは無理にオフにせず、
- 明らかに自分でインストールしたアプリ
- チャットツールやクラウドストレージなど、即起動でなくても困らないもの
から少しずつ減らしていきましょう。
※スタートアップをもっと細かく見たい場合は、タスクマネージャーからも確認できます(くわしくはタスクマネージャーの記事へ誘導)。
5. バックグラウンドで動いているアプリを減らす
画面には何も表示されていなくても、裏側(バックグラウンド)で動き続けているアプリがあります。 これが多いと、知らないうちにCPUやメモリを使い、全体が重くなります。
【バックグラウンドアプリの見直し例】
- 設定を開く
- 「プライバシー」 → 「バックグラウンドアプリ」(または「アプリ」→「アプリと機能」)の項目を探す
- 常に動いている必要のないアプリのスイッチをオフにする
「毎日は使わないけど、たまに開ければいいアプリ」は、バックグラウンドをオフにしても大丈夫なことが多いです。
6. Windows Update やウイルス対策ソフトの動きを確認する
次のようなタイミングでも、パソコンは一時的に重くなります。
- Windows Update(更新プログラムのインストール)
- ウイルス対策ソフトのフルスキャン
これらは安全のために必要な作業ですが、仕事中やオンライン会議中に走ってしまうと、動作がもたつく原因になります。
【対策のポイント】
- Windows Update は、できるだけ仕事が終わったあとやお昼休みなどに行う
- ウイルススキャンの予約時間を、夜間や使っていない時間帯に変更しておく
「最近やけに重いな…」と思ったら、右下の通知や、ウイルス対策ソフトの画面も一度チェックしてみましょう。
7. それでも重いときに確認したいこと
ここまでの対策をしても、どうしても改善しない場合は、
- パソコンのメモリ容量が少ない(4GB以下など)
- そもそもかなり古いPCで、スペック的に限界
といった可能性もあります。
その場合は、
- メモリ増設(ノートPCでも対応できる機種あり)
- SSDへの交換
- 新しいPCへの買い替え
を検討してもよいかもしれません。
まずは、「再起動・空き容量・一時ファイル・スタートアップ・バックグラウンド」の5つをチェックして、 それでもダメならスペック自体を見直す、という順番で考えるとスッキリ整理できます。
まとめ:困ったらこの順番で試してみよう
最後に、この記事の内容をチェックリストとしてまとめます。
- 再起動してリセットする
- Cドライブの空き容量を確認する
- 一時ファイルを削除する
- スタートアップのアプリを減らす
- バックグラウンドアプリを見直す
- Windows Update・ウイルススキャンのタイミングを調整する
この基本を押さえておけば、「なんか最近PCが重いな…」というときに、あわてず対処できるようになります。 タスクマネージャーを使って原因を詳しく調べたいときは、
「【Windows時短】PCが遅いときに試す!タスクマネージャーの基本操作」もあわせてチェックしてみてください。
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