給与計算をExcelで続けると危険な5つの理由|現場で起きたリアルな話

「うちは人数が少ないからExcelで十分」

そう思っていませんか?

実際、小規模企業では今も多くの現場でExcel給与が使われています。私自身も、実務で長くExcel給与を扱ってきました。

しかし、現場を経験してきたからこそ言えることがあります。

Excelだからこそ起きる“見えにくいリスク”が存在するということです。

今回は、実務で実際に起きた事例をもとに、給与計算をExcelで続ける危険性を整理します。


危険① 属人化する

Excel給与で最も多い問題は「属人化」です。

  • 担当者しか計算ロジックが分からない
  • 数式の意味を説明できない
  • 引き継ぎ資料が整っていない

退職や異動が発生した瞬間、ブラックボックス化します。

「前任者が作ったシートが怖くて触れない」

これは本当によくある現場の声です。


危険② 計算ミスが見えにくい

Excelは自由度が高い分、ミスも静かに潜みます。

よくある例:

  • 残業単価の計算式が一部だけ違う
  • 社会保険料率の更新忘れ
  • 控除項目のコピーミス
  • 手当の入力漏れ

怖いのは、間違っていてもエラーが出ないこと

気づかないまま何ヶ月も進んでしまうケースもあります。


危険③ 法改正への対応が遅れる

給与計算は毎年のように変わります。

  • 保険料率の変更
  • 税制改正
  • 端数処理ルール

Excelの場合、すべて自分で更新が必要です。

更新漏れ=誤支給。

仕組みで自動反映される環境と比べると、リスクはどうしても高くなります。


危険④ 数式破壊・上書き事故

これも現場あるあるです。

  • セルにうっかり手入力
  • 数式を削除してしまう
  • コピペで参照が崩れる

しかも気づかないまま振込まで進むこともあります。

二重チェック体制がなければ、ミスは防げません。


危険⑤ 時間コストが大きい

Excel給与は想像以上に時間を奪います。

  • 毎月の確認作業
  • 設定更新
  • 手入力チェック
  • データ転記

その時間、本来やるべき業務に使えていますか?

労務改善や制度設計など、本質的な仕事に時間を回せない原因になっていることもあります。


では、どうすればいいのか?

答えは「Excelをやめる」ことではありません。

大切なのは、仕組みで守ることです。

法改正対応や自動計算、ログ管理など、ヒューマンエラーを減らす仕組みがあるかどうかが重要になります。

人数が増えてきた、チェックに不安がある、作業時間がかかりすぎている。

そんなときが見直しのタイミングです。


まとめ

Excel給与は決して悪い方法ではありません。

しかし、以下のリスクを理解しておく必要があります。

  • 属人化
  • 計算ミス
  • 法改正対応の遅れ
  • 上書き事故
  • 時間ロス

一度、自社の給与計算フローを客観的に見直してみてください。

次回は「給与計算で本当に多いミス7選」を具体例つきで解説します。

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