【Windows時短②】PCが重いときに最初にすべき設定まとめ(初心者向け)

「なんだか最近パソコンが重い…」「クリックしても反応が遅い…」 そんなとき、いきなり買い替えを考える前に、まず試してほしい基本の対処があります。

この記事では、パソコン初心者さんでも自分でできる「軽くするためのチェック項目」を、順番にわかりやすく紹介します。 むずかしい専門用語はできるだけ使わず、画面操作の流れも一つずつ解説していきます。

※タスクマネージャーのくわしい使い方は、別記事「【Windows時短】PCが遅いときに試す!タスクマネージャーの基本操作」で解説しています。ここではまず “その前にやること” を中心にまとめています。


1. いちばん最初にやることは「再起動」

意外と忘れがちですが、パソコンが重いときの一番の特効薬は「再起動」です。

長時間つけっぱなしにしていると、

  • 使っていないアプリが裏で動き続ける
  • 一時的なデータがたまる
  • メモリ(作業スペース)がギュウギュウになる

といったことが起きて、動きがどんどん遅くなります。

【再起動のやり方】

  1. 画面左下のスタートボタン(Windowsマーク)をクリック
  2. 電源アイコンをクリック
  3. 「再起動」をクリック

まずはこれを試してみて、それでも重いときは次のステップへ進みましょう。


2. 空き容量をチェックする(Cドライブが赤くなっていない?)

パソコンのストレージ(Cドライブ)の空き容量が少ないと、動作が一気に重くなります。 目安として、空きが10%を切っていると危険ラインです。

【空き容量の確認方法】

  1. タスクバーのフォルダー(エクスプローラー)アイコンをクリック
  2. 左メニューから「PC」または「このPC」をクリック
  3. 「Windows (C:)」のバーが赤くなっていないか確認

もしバーが赤かったり、空き容量がほとんどない場合は、以下の対策を試します。

  • 巨大な動画・画像・ダウンロードしたファイルを外付けHDDなどに移動
  • もう使わないアプリをアンインストール
  • 一時ファイルを削除(次の章で説明)

3. 一時ファイルを削除してスッキリさせる

Windowsは、作業の途中で「一時ファイル」というゴミのようなファイルをたくさん作ります。 これがたまりすぎると、ストレージを圧迫して動作が遅くなることも。

【一時ファイルの削除(Windows 10/11 共通の例)】

  1. スタートボタン設定(歯車マーク)をクリック
  2. 「システム」「記憶域」(または「ストレージ」)を開く
  3. 「一時ファイル」をクリック
  4. 削除しても問題ない項目にチェックを入れ、「ファイルの削除」を実行

心配な場合は、「ごみ箱」や「一時ファイル」など、明らかに不要なものだけにチェックを入れると安心です。


4. 自動で起動しているアプリ(スタートアップ)を減らす

パソコンを起動するときに、勝手にたくさんのアプリが立ち上がる設定になっていると、起動も動作もモッサリします。 これを減らすだけで、かなり軽くなることがあります。

最近のWindowsでは、設定画面からスタートアップを見直すことができます。

【スタートアップの見直し方(例)】

  1. スタートボタン設定をクリック
  2. 「アプリ」「スタートアップ」を開く
  3. 一覧から、「これは毎回起動しなくていいな」と思うアプリのスイッチをオフにする

よくわからないアプリは無理にオフにせず、

  • 明らかに自分でインストールしたアプリ
  • チャットツールやクラウドストレージなど、即起動でなくても困らないもの

から少しずつ減らしていきましょう。

※スタートアップをもっと細かく見たい場合は、タスクマネージャーからも確認できます(くわしくはタスクマネージャーの記事へ誘導)。


5. バックグラウンドで動いているアプリを減らす

画面には何も表示されていなくても、裏側(バックグラウンド)で動き続けているアプリがあります。 これが多いと、知らないうちにCPUやメモリを使い、全体が重くなります。

【バックグラウンドアプリの見直し例】

  1. 設定を開く
  2. 「プライバシー」「バックグラウンドアプリ」(または「アプリ」→「アプリと機能」)の項目を探す
  3. 常に動いている必要のないアプリのスイッチをオフにする

「毎日は使わないけど、たまに開ければいいアプリ」は、バックグラウンドをオフにしても大丈夫なことが多いです。


6. Windows Update やウイルス対策ソフトの動きを確認する

次のようなタイミングでも、パソコンは一時的に重くなります。

  • Windows Update(更新プログラムのインストール)
  • ウイルス対策ソフトのフルスキャン

これらは安全のために必要な作業ですが、仕事中やオンライン会議中に走ってしまうと、動作がもたつく原因になります。

【対策のポイント】

  • Windows Update は、できるだけ仕事が終わったあとお昼休みなどに行う
  • ウイルススキャンの予約時間を、夜間や使っていない時間帯に変更しておく

「最近やけに重いな…」と思ったら、右下の通知や、ウイルス対策ソフトの画面も一度チェックしてみましょう。


7. それでも重いときに確認したいこと

ここまでの対策をしても、どうしても改善しない場合は、

  • パソコンのメモリ容量が少ない(4GB以下など)
  • そもそもかなり古いPCで、スペック的に限界

といった可能性もあります。

その場合は、

  • メモリ増設(ノートPCでも対応できる機種あり)
  • SSDへの交換
  • 新しいPCへの買い替え

を検討してもよいかもしれません。

まずは、「再起動・空き容量・一時ファイル・スタートアップ・バックグラウンド」の5つをチェックして、 それでもダメならスペック自体を見直す、という順番で考えるとスッキリ整理できます。


まとめ:困ったらこの順番で試してみよう

最後に、この記事の内容をチェックリストとしてまとめます。

  1. 再起動してリセットする
  2. Cドライブの空き容量を確認する
  3. 一時ファイルを削除する
  4. スタートアップのアプリを減らす
  5. バックグラウンドアプリを見直す
  6. Windows Update・ウイルススキャンのタイミングを調整する

この基本を押さえておけば、「なんか最近PCが重いな…」というときに、あわてず対処できるようになります。 タスクマネージャーを使って原因を詳しく調べたいときは、
「【Windows時短】PCが遅いときに試す!タスクマネージャーの基本操作」もあわせてチェックしてみてください。

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