Excelで勤務時間や作業時間を合計すると、「25時間のはずなのに1:00と表示される…」という経験はありませんか?
これはExcelが壊れているわけではありません。表示形式の設定を変えるだけで解決できます。
目次
なぜ24時間以上が表示されないのか?
Excelでは時間を「1日=1という数値」で管理しています。
| 時間 | Excelの内部数値 |
|---|---|
| 24時間(1日) | 1.0 |
| 12時間 | 0.5 |
| 6時間 | 0.25 |
| 1時間 | 約0.0417 |
そのため、24時間を超えると「1日として繰り上がり」、表示がリセットされてしまいます。
- 25時間 → 1:00(1日と1時間)
- 48時間 → 0:00(2日と0時間)
- 100時間 → 4:00(4日と4時間)
セルナ先生:「これは給与計算でよくある落とし穴です。残業時間の合計がなぜか少なく見える…という時は、ほぼここが原因です」
解決方法|[h]:mm の表示形式に変更する
手順(5ステップ)
- 24時間以上を表示したいセル(合計セル)を選択する
- 右クリック →「セルの書式設定」を開く(ショートカット:Ctrl+1)
- 「表示形式」タブをクリック
- 左の分類から「ユーザー定義」を選ぶ
- 「種類」の欄に
[h]:mmと入力して「OK」
これだけで、25時間なら「25:00」、48時間なら「48:00」と正しく表示されます。
なぜ [h]:mm で直るの?
通常の h:mm は「時間を1日単位でリセット」する形式です。
一方、[h]:mm の角括弧 [ ] には「累計で表示する」という意味があります。これにより、24時間を超えても繰り上がらず、合計時間をそのまま表示できます。
| 表示形式 | 25時間の表示 | 48時間の表示 |
|---|---|---|
| h:mm(通常) | 1:00(誤り) | 0:00(誤り) |
| [h]:mm(正しい) | 25:00 ✅ | 48:00 ✅ |
よくある失敗:「経過時間」の表示形式では直らない
「表示形式の一覧にある”経過時間”を選んだのに直らない」というケースがあります。
実は「経過時間」を選んでも、内部では通常の h:mm になっていることがあります。必ず「ユーザー定義」で [h]:mm と直接入力するのが確実な方法です。
実務でよく使う場面
- 📋 月間の勤務時間合計(タイムカードの集計)
- 📋 残業時間の月次集計(25時間以上になるケース)
- 📋 プロジェクトの累計作業時間
- 📋 給与計算での時間外単価計算
給与計算では特に重要です。残業時間が正しく集計されていないと、給与の計算ミスにつながります。設定は必ず確認しておきましょう。
セルナ先生:「一度 [h]:mm の設定を覚えてしまえば、時間集計で困ることはほぼなくなります。テンプレートにあらかじめ設定しておくと楽ですよ」
まとめ
- Excelの時間は1日=1で管理されているため、24時間を超えると繰り上がる
- 解決策は「ユーザー定義」で
[h]:mmと設定するだけ - 「経過時間」では直らないことがあるので、直接入力が確実
一度覚えれば一生使えるテクニックです。勤怠・給与計算でExcelを使っている方はぜひ設定しておきましょう。



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