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個人事業主の確定申告ソフトを選ぶとき、候補に上がりやすいのがマネーフォワード クラウド確定申告と、やよいの青色申告 オンラインです。どちらも青色申告の65万円控除に対応していて、e-Taxで申告できます。
では、何で選べばいいのか。私は開業1年目の確定申告を、弥生の無料期間を使って済ませました。その経験から言えるのは、「1年目の料金」ではなく「2年目以降の料金」と「やめるときの扱い」まで見て選ぶべきだということです。
この記事では、2つのソフトを料金・サポート・機能・やめるときの注意点で比べます。マネーフォワードのほうは私自身は使っていないので、公式サイトの情報(2026年9月時点)をもとに比較しています。

ソフト選びは「どちらが優れているか」より「自分の使い方に合うか」です。比べる項目を先に決めておくと迷いません。
結論:こんな人にはこっち
| こんな人 | 向いているソフト |
|---|---|
| 1年目の費用をとにかく抑えたい | 弥生(セルフ・ベーシックは初年度無料) |
| 電話やチャットで操作を聞きたい | 弥生のベーシックプラン |
| 銀行・カード連携とスマホのレシート撮影を使い倒したい | マネーフォワード |
| 請求書など、マネーフォワードの他のサービスも使っている | マネーフォワード |
| 消費税の申告も必要(課税事業者) | マネーフォワードならパーソナル以上。弥生はどのプランでも全機能 |
料金の比較(2026年9月時点・税抜)
| ソフト・プラン | 年額 | 初年度 | 電話サポート |
|---|---|---|---|
| マネーフォワード パーソナルミニ | 10,800円(月払いは月1,280円) | 1か月無料お試し | なし |
| マネーフォワード パーソナル | 15,360円(月払いは月1,680円) | 1か月無料お試し | なし |
| マネーフォワード パーソナルプラス | 35,760円(年払いのみ) | 1か月無料お試し | あり |
| 弥生 セルフプラン | 11,800円 | 無料 | なし(Web上のよくある質問のみ) |
| 弥生 ベーシックプラン | 22,800円 | 無料 | あり(電話・メール・チャット) |
| 弥生 トータルプラン | 39,600円 | 半額(19,800円) | あり+仕訳・確定申告の相談 |
弥生の初年度無料は、2027年3月15日までの申し込みが対象です(2026年9月時点の公式サイト)。申し込み時に、自動更新用のクレジットカードか口座振替の登録が必要です。料金やキャンペーンは変わることがあるので、申し込む前に必ず公式サイトで確認してください。
3年間使うといくら?
1年目の安さだけで選ぶと、2年目以降に「思ったより高い」となりがちです。いちばん安いプランどうしで、3年間の合計を比べてみます(税抜・年払い・料金が変わらない前提)。
| 1年目 | 2年目 | 3年目 | 3年合計 | |
|---|---|---|---|---|
| 弥生 セルフ | 0円 | 11,800円 | 11,800円 | 23,600円 |
| マネーフォワード パーソナルミニ | 10,800円 | 10,800円 | 10,800円 | 32,400円 |
3年で見ると弥生のほうが安く、2年目以降だけ見るとマネーフォワードのパーソナルミニのほうが年1,000円安い、という関係です。電話サポートが必要なら、弥生のベーシック(2年目から年22,800円)と、マネーフォワードのパーソナルプラス(年35,760円)で比べることになります。

料金表は「2年目の数字」から見るのがおすすめです。1年目の無料は、続けたときの費用とセットで考えてください。
機能の違い
| 項目 | マネーフォワード | 弥生 |
|---|---|---|
| 青色申告65万円控除 | 対応 | 対応 |
| e-Tax | 対応 | 対応 |
| 銀行・カード明細の取り込み | 対応 | 対応 |
| レシート撮影 | パーソナルミニは月15枚まで(パーソナル以上は上限が広い) | 対応 |
| 消費税の申告 | パーソナル以上 | 全プラン |
| プランによる機能差 | あり | なし(違いはサポートだけ) |
弥生は3つのプランで使える機能が同じで、違いはサポートの範囲だけです。マネーフォワードはプランによって使える機能が変わるので、自分に必要な機能がどのプランに入っているかを確認してから選びます。
私の体験:弥生の無料期間で1年目を申告した
私は2025年11月に開業し、2025年分の確定申告をやよいの青色申告 オンラインの無料期間を使って行いました。無料の範囲でも、65万円控除に必要な青色申告決算書まで作ってe-Taxで申告できました。
2年目の2026年分は、会計ソフトを使わずExcelで帳簿を作ることにしました(その理由と方法はこちらの記事で書いています)。そこで弥生は契約の更新を止めたのですが、ここで知っておきたい注意点がありました。
やめるときの注意:更新を止めるとデータが見られなくなる
弥生の公式サポート情報によると、有料プランの期間が終わって「無料プラン」になると、やよいの青色申告 オンラインにはログインできなくなります。お金はかかりませんが、入力したデータを画面で見ることもできなくなります。
私は更新を止める前に、次の2つを保存しました。
- 1年分の仕訳データのエクスポート(取引データの書き出し)
- 仕訳帳と決算書のPDF
⚠️ エクスポートの期間指定に注意
最初にデータを書き出したとき、期間が1か月分しか指定されておらず、1年分のデータが入っていませんでした。書き出したら、件数や合計金額が帳簿と合っているかを必ず確認してください。
帳簿は原則7年間の保存が必要です。ソフトをやめる予定がなくても、申告が終わったら毎年データを書き出して保存しておくのが安全です。これは弥生に限らず、どのクラウドソフトでも同じです。

クラウドのソフトは「解約したら見られない」が基本だと思っておいてください。保存は自分の手元で、が経理の鉄則です。
選ぶ前に決めておく3つのこと
- 2年目以降も同じソフトを使うか:使うなら、2年目の年額で比べる
- 困ったときに誰かに聞きたいか:聞きたいなら電話・チャットのあるプランを前提にする
- 明細の取り込みをどれくらい使うか:取引が多い人ほど、連携とレシート撮影の差が効いてくる
📌 2027年分から青色申告の控除が変わります
令和8年度税制改正で、2027年分(2028年に申告する分)から、青色申告特別控除は75万円・65万円・10万円の3段階になります。e-Taxで申告すれば65万円、さらに「優良な電子帳簿」か「請求書等のデータの自動連携」があれば75万円。紙で提出すると10万円になり、今の55万円の区分はなくなります。2026年分(2027年3月に申告する分)までは今のルールのままです。ソフトを選ぶときは、75万円控除に必要な機能に対応しているかも公式サイトで確認しておくと安心です。
法人(会社)の経理で使う会計ソフトの比較は、中小企業向けの比較記事にまとめています。個人の確定申告とは選ぶポイントが違うので、会社の経理担当の方はそちらを参考にしてください。
よくある質問
Q:弥生の初年度無料だけ使って、2年目にやめることはできますか?
A:できます。更新前であればキャンセルできます。ただし無料プランになるとログインできずデータも見られなくなるので、やめる前に必ずデータを書き出して保存してください。
Q:マネーフォワードに無料プランはありますか?
A:2026年9月時点の公式サイトでは、個人向けの各プランに1か月の無料お試しがあります。お試し期間で操作感を確認してから決められます。
Q:途中でソフトを乗り換えることはできますか?
A:できますが、年の途中だと残高の引き継ぎが手間です。乗り換えるなら、新しい年の1月1日からにするのがおすすめです。
Q:簿記がわからなくても使えますか?
A:どちらも質問に答える形で入力できる機能がありますが、勘定科目で迷う場面はあります。不安な人は、電話やチャットで聞けるプランを選ぶと安心です。
まとめ
- 1年目の費用を抑えたいなら弥生(セルフ・ベーシックは初年度無料)
- 明細の自動取り込みやマネーフォワードの他サービスとの連携を重視するならマネーフォワード
- 比べるときは1年目ではなく2年目以降の年額で
- どちらを選んでも、申告が終わったら毎年データを書き出して保存する
📊 マネーフォワードを試してみたい方へ
マネーフォワード クラウド確定申告は、1か月の無料お試しで操作感を確かめられます。評判やつまずきやすい点は別の記事で詳しくまとめています。
📚 あわせて読みたい
※料金・プラン内容は2026年9月時点の各社公式サイトの情報です(税抜)。最新の内容は必ず公式サイトでご確認ください。


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