「月次決算の資料作成に時間がかかりすぎる…もっと効率化したい」
経理担当の方から、こんな声をよく聞きます。
この記事では、ChatGPTを使って経理の月次業務を時短するためのプロンプト5選を、コピペですぐに使える形で紹介します。
目次
まず結論
ChatGPTは「下書き作成・要約・チェックリスト化」の3つを任せるのが一番効果的です。
最終判断は人が行う前提で使うと、月次決算の所要時間を体感で30〜50%削減できます。
数値の計算や仕訳の自動生成は精度が不安定なので、ChatGPTに丸投げせず「たたき台」として使うのがコツです。
なぜ経理業務にChatGPTが向いているのか
経理の仕事には、定型的な「文章化」や「整理」の作業が意外と多く含まれます。
たとえば、月次コメントの作成、社内向けの案内文、決算整理仕訳のチェックリスト化などです。
こうした作業はChatGPTが得意とする領域で、下書きを3分で出してくれるだけでも大きな時短になります。
ChatGPTが向いている経理業務
- 月次コメント・業績サマリーの文章化
- 社内案内文(決算締日連絡・経費申請ルールなど)
- 経費精算ルールのFAQ整備
- 決算整理仕訳のチェックリスト作成
- 会議議事録の要約
ChatGPTが向いていない経理業務
- 金額計算・税額計算(計算ミスのリスクあり)
- 最新の税制・会計基準の判定
- 個人情報・取引先情報を含むデータ処理
経理で使えるプロンプト5選
①月次業績コメントを3分で下書き
あなたはプロの経理担当者です。
以下の月次数値データをもとに、経営会議で報告する業績コメントを500文字程度で作成してください。
【前提条件】
・読み手:経営陣(非経理部門)
・トーン:客観的・簡潔
・構成:①結論→②増減の要因→③来月の見通し
【数値データ】
売上高:前年比◯%、前月比◯%
営業利益:前年比◯%、前月比◯%
主な要因:(ここに背景を入力)
数値部分だけ差し替えれば、毎月そのまま使えます。
②決算整理仕訳のチェックリスト作成
あなたは中小企業の経理責任者です。
3月決算の法人向けに、決算整理仕訳のチェックリストを作成してください。
【条件】
・業種:(例:小売業)
・従業員数:(例:30名)
・項目ごとに「確認する書類」「担当部署」「期限」を列で出力
・形式:マークダウンの表
汎用的なたたき台がすぐ手に入るので、自社の状況に合わせて編集していきます。
③経費精算ルールのFAQ整備
あなたは経理総務の担当者です。
以下の社内ルールをもとに、従業員向けの経費精算FAQを10問作成してください。
【社内ルール】
(ここに自社の経費規程を貼り付け)
【出力条件】
・Q&A形式
・1問あたり2〜3行で簡潔に
・よくある勘違いを優先
問い合わせ対応の時間を削減する効果が大きいプロンプトです。
④経費精算メールの文面作成
以下の条件で、経費精算の差し戻しメールを作成してください。
【条件】
・宛先:◯◯部の△△さん
・理由:領収書の宛名が「上様」になっている
・トーン:丁寧だが明確
・文字数:150字前後
・再提出の期限:3営業日以内
角の立たない文面を一瞬で生成できるので、精神的な負担も減ります。
⑤議事録の要約
以下の経理会議の議事録を要約してください。
【出力条件】
・決定事項・宿題事項・次回議題の3つに分ける
・箇条書きで、1行は30文字以内
・担当者と期限を明記
【議事録】
(ここに議事録を貼り付け)
1時間の会議メモが、1分で共有可能な形になります。
ビフォーアフター:実際にどれくらい時短できるか
| 業務 | ChatGPT未使用 | ChatGPT使用 |
|---|---|---|
| 月次業績コメント作成 | 60分 | 20分 |
| 決算整理チェックリスト | 90分 | 30分 |
| FAQ整備 | 120分 | 40分 |
| 差し戻しメール作成 | 15分 | 3分 |
| 議事録要約 | 45分 | 10分 |
単純計算で、月におよそ4時間以上の時短が見込めます。
使う前に知っておきたい3つの注意点
①機密情報は入力しない
取引先名・個人情報・未公開の決算数値などは、原則として入力を避けます。
どうしても必要な場合は、会社名を「A社」などに置き換えるダミー化を行います。
②数値は必ず人が検算する
ChatGPTは計算を間違えることがあります。税率・按分計算・合計値などは、必ずExcelや電卓で検算してください。
③最新の税制には弱い
税制改正や会計基準の最新情報は、ChatGPTの知識が追いついていないことがあります。
最終的な判断は、税理士・顧問・最新の一次情報に基づいて行うのが安全です。
よくある質問
Q. 無料版のChatGPTでも使えますか?
紹介したプロンプトはいずれも無料版で十分使えます。長文を扱う場合はPlus版が快適です。
Q. 社内で使うにはどう説明すればいいですか?
「下書き作成の時短ツール」として位置づけるのが通りやすいです。判断は人がする、という前提を最初に共有しましょう。
まとめ
- ChatGPTは「下書き・要約・チェックリスト化」に使うと効果的
- 紹介した5つのプロンプトをコピペすれば、今日から時短できる
- 金額計算や最新税制の判断はChatGPTに任せない
- 機密情報は入力しない、数値は必ず検算する
- 月4時間以上の時短が現実的に見込める
まずは①の月次業績コメントから試してみてください。一番効果を実感しやすいプロンプトです。

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