最終回は「AIを最短で呼び出す」ショートカット活用術。調べ物・文章作成・要約・画像生成などを、キーボードから1秒でAIに投げるところまで仕上げます。今日のゴールは次の3つ。
- Win+C で Windows Copilot(AIアシスタント)を瞬時に呼び出す
- Ctrl+Alt+G など、自分専用の ChatGPT/Claude 直行ショートカットを作る
- PowerToys で「選択→送る」ルーティンを AI 向けに最適化(応用)
目次
1. Win+C で Copilot を一発起動(環境対応)
Windows 11(対応ビルド)では Win+C で Copilot を開けます。右側からパネルが出るので、そのまま質問や要約指示を入力できます。
起動できないとき:
1) タスクバー上で右クリック →「タスクバーの設定」→「Copilot」をオン。
2) 企業PCなどポリシーで無効のケースあり。その場合は 次章の「自作ショートカット」 へ。
使いどころ(例)
- 要約:「このページを3行で要約して」「このPDFの結論だけ教えて」
- 文章生成:「社内向けの丁寧な返信案を300字で」「ブログの導入文をやわらかく」
- 表変換:「この箇条書きをMarkdown表に」「CSVの1列目だけ抽出」
2. ChatGPT/Claude を“自分のキー”で開く(誰でもできる方法)
Copilot が使えない環境でも、任意のWeb AIを一発起動できます。Windows標準の「ショートカットキー割り当て」を使います。
手順:デスクトップにAIショートカットを作成 → キーを割り当て
- デスクトップを右クリック → 新規作成 > ショートカット
- 場所に開きたいAIのURLを入力:
例)ChatGPT:https://chat.openai.com/
例)Claude:https://claude.ai/ - ショートカット名を ChatGPT など分かりやすく設定 → 完了
- 作成したショートカットを右クリック → プロパティ →「ショートカット」タブ
- 「ショートカット キー」欄を選択して、Ctrl+Alt+G(任意)を押す → OK
これでいつでも Ctrl+Alt+G → ブラウザでChatGPTが開きます。
(同様に Claude を Ctrl+Alt+L などへ割り当てると、AIを使い分けるショートカット環境が完成)
小ワザ:ブラウザのプロファイル(仕事/個人)別にショートカットを作ると、履歴・拡張機能・ログインが混ざりません。
3. Win+S と組み合わせて「選択→AI」まで最短化
テキストを選択してから AI に渡すまでを、3アクションで固定します。
- 対象テキストを選択 → Ctrl+C(コピー)
- Ctrl+Alt+G(ChatGPT起動)
- プロンプト欄で Ctrl+V → 指示を追記して Enter
テンプレ例:次のテキストを120文字で要約し、最後にハッシュタグを3つ付けて: 【貼り付け】
検索(Win+S)は「ページやファイルを探す」。AI(Win+C / Ctrl+Alt+G)は「答えをつくる」。
探す→作るの流れを分業すると手が止まりません。
4. PowerToysで“さらに一瞬”に(上級者向け)
Microsoft公式の無料ユーティリティ PowerToys を使うと、AIワークをショートカットに寄せられます。
4-1. PowerToys Run(Alt+Space)をランチャに
- Alt+Space で即検索 → 「gpt」など登録名を打つ → Enter で起動
- ChatGPT・Claudeのショートカット(.lnk)を任意のフォルダに置いておくと検索ヒットが速い
4-2. Keyboard Managerで“置き換え”
- 例:Win+G を Ctrl+Alt+G に再割り当て(押しやすい配列に)
- 競合が起きたら「無効にするキー」に一時退避しておくと安全
安全メモ: キーマップ変更は作業に影響が出やすいので、小さく試して「1週間運用 → 問題なければ定着」の流れがおすすめ。
5. よくあるトラブルと対処
- Win+C が反応しない:タスクバー設定で Copilot をオン/再起動。組織管理PCは無効の場合あり。
- ショートカットキーが効かない:プロパティで割当を再確認。Ctrl+Alt+○ 形式以外は無効になりやすい。
- ブラウザが違うプロファイルで開く:ショートカットの「リンク先」に
--profile-directoryを付与して固定。
6. 3日で身につく練習メニュー
- Day1: Win+C で3回要約/Ctrl+Alt+G で3回文章生成
- Day2: 仕事の定型文をAIに整形させる(敬語化・300字要約など)
- Day3: ブログの導入文・見出し案をAIで試作 → 人が仕上げ
今日のまとめ:
検索は Win+S、創作は Win+C/Ctrl+Alt+G。
「探す→作る」をキーに割り当て、AIを“手の延長”にすると作業は一気に軽くなります。
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